Afraid of MonstersはMod DBのMods of 2005でAdventure部門で受賞しました。また、現在はMods of 2006にAfraid of Monsters : Director's Cutでノミネートされています。海外での評価も良く、とてもデキの良いMODです。

　麻薬中毒者の若者が主人公で、彼は麻薬をやってはいけないと思いながらなかなか止められない様子です。その為に麻薬の治療施設まで来てしまったようです。そんな麻薬のことで苦悩する主人公のある日が物語りの始まりです。

　武器についてはモデルは綺麗ですが、それほど書くことはありません。一方敵については様々な姿形の者がいて興味深かったです。殆どはHalf-Lifeの敵をそのまま姿だけを改造しているのですが、一番多く登場するゾンビでも足が異常に速かったり、首が変な方向へと動いていたりします。この首が動く動作は多分Half-Lifeで出てきたホログラムのお姉さんの技術の応用なのではないでしょうか。その他のモンスター達もホラーゲームというジャンルに合わせて色々と姿などが改造されています。Half-Lifeの敵キャラと比べて見てみると面白いでしょう。

　このゲームは当然FPSのエンジンを使っていますが、ホラーアクションゲームというジャンルのゲームなので、基本的には撃って壮快に進めるということはできません。家庭用ゲーム機で発売されているバイオハザードやサイレントヒルのような感じのゲームなのです。なのでMod DBでAdventure部門で受賞しているように、基本的にはアドベンチャー的な進め方をしていきます。具体的には探索と敵（障害）を効率良く排除する方法を考えることがメインになります。

　攻略のためのヒントですが、ナイフ以外の使える回数に制限がある武器はできるだけ温存して進めることでしょう。ホラーゲームなので弾薬などが敵の数と比べて十分な量がありません。また、ホラーだけをできるだけ楽しみたいならEasyでプレイすることをお勧めします。NormalやHardだと敵の効率の良い排除を考えねばならないので、ホラーを楽しむ部分が大分減少してしまうでしょう。MAPさえしっかり頭に入れながらプレイすれば、大方つまるところは無いかと思います。

　残念ながら綺麗なテクスチャーも有りますが、全体としての整合性はとれていません。ただ、ホラーの雰囲気が良くでているテクスチャーが多かったので良かったです。それと先ほどのゾンビの頭の動きなどもそうですが、それ以外にも霧の表現や黒い霧の表現などはHalf-Lifeのエンジンにしては頑張っているなと思いました。個人的には滅茶苦茶怖かったので、ホラーゲーム好きには特にお勧めします。